山の案内人阿部源

登山ガイドの夫と共に行くいろいろな山の様子を主に見ていただきたいと思います。そして山の景色や花などをいっしょに楽しんでいただければ幸いです。また、普段の生活で感じたこや家庭菜園の様子などもアップしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

くろがね小屋

安達太良山敗退

12月22日(水)~23日(木)

くろがね小屋泊安達太良山の予定でしたが、強風のため安達太良山は諦め、くろがね小屋に泊まって帰ってきました。予報で風が強まるのは分かっていましたが、青空なのに・・・残念でした。

あだたら高原スキー場にくろがね小屋専用の駐車場があります。そこは少し傾斜がありガチガチに凍っていたため、止めた途端に横滑りし始めコントロールができなくなってしまいました。焦らず止まるのを待って体勢を整え、向きを変え下の広く一日中日が当たる駐車場に移動して、そこから歩きました。山を歩くよりここの方が余計危険でしたね!(笑)

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あだたら高原スキー場は雪が少なくまだ営業していませんでした。

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雪が少ない馬車道を行きます。

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南斜面をジグザグに登っていく馬車道はそんなに風は当たりませんが、
この先の勢至平の強風は想像できます。

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真っ赤なナナカマドの実が目を引きます。

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強風の勢至平を行く。

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勢至平からはほとんど登りはありません。こんな感じが続きます。

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「くろがね小屋」が見えてきました。

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くろがね小屋周辺はナナカマドがいっぱいです。
秋の紅葉の頃は混雑のピークのようですね。

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ここでアイゼンをはずし、早く小屋の中に入りましょう!

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達磨ストーブが迎えてくれます。

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こんな天気で週末でもなく、私たち6人の貸し切りでした。荷物を整理し、かけ流しの温泉で温まって、さあゆっくりくつろぎましょう!

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今日のメニューは「豪華ちゃんこ鍋」のはずです・・・我が家の野菜たっぷり鍋です!

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くろがね小屋名物その1「モッキリ」

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くろがね小屋名物その2「カレーライス」は、自炊泊でしたがNさんの希望で注文し、
みんなで「どれどれ」と記念撮影でした!

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みんなで持ち寄ったつまみやワインなどで談笑し、夕食は鍋にうどんを煮込みました。
あったかい物を飲んだり食べたりして温まりました。

外はビュービュー風が吹き荒れています。明日は風は収まるのでしょうか?と心配しながらシュラフに潜り込みました。

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翌日、風は収まるどころか夜中も朝になっても止む気配はなく、下山することにしました。この風では稜線は吹き飛ばされるような強風です。
身支度をしてアイゼンを履いて出発です。

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くろがね小屋をあとに

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昨日のトレースが消えてしまった道を引き返します。

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下に落ちたナナカマドがまた増えています。

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雪煙舞う勢至平

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帰りは旧道を通ります。

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昨日は下の方はぐしゃぐしゃだった旧道も、今日は下までガチガチに凍ていて
アイゼンがよく効きます。

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山頂が踏めず残念でした。ご参加くださった皆さまありがとうございました。

雪山は他のシーズン以上に天気や他の状況次第で山頂に到達できたりできなかったりします。これに懲りずにまた雪山にチャレンジしてくださいね。

くろがね小屋は建て替えが予定されていて今シーズン新しい小屋かなと思っていましたが、予定が延びて小屋の営業は2023年3月までで、4月以降は建て替え工事が始まるそうです。2025年からの営業になるのでしょうかね?

 

くろがね小屋はコロナ感染防止対策で、寝具の提供をしていませんので、シュラフ・マットは持参します。今回申し込んでいた方や希望していた方の中には、荷が増えることで自信がなくやめることにした方もいます。以前にも書いたように、テント泊登山や避難小屋泊登山の経験がない方が殆どです。東北や北海道の山は営業小屋がありません。飯豊連峰や朝日連峰宮之浦岳縦走や大雪山縦走などでは避難小屋またはテント泊になります。もう少しレベルの低い山で、シュラフやマットを背負った経験を積んでみませんか?

 

来年度はそんな願いを込めて、4月9日~10日「丹沢・畔ヶ丸~菰釣山」を計画しました。自分の力を試したり、どれくらい荷を持って歩けるのか、この機会にチャレンジしてみてください。ここを歩けたからイコール飯豊連峰縦走OKではありません。やってみれば自分で行けるか行けないか判断できるようになったり、何が足りないか感じることができるようになるのではないでしょうか。

あと3人ですので、チャレンジしてみたい方、飯豊や朝日や大雪山を目標にしたい方、ご参加お待ちしております!