山の案内人阿部源

登山ガイドの夫と共に行くいろいろな山の様子を主に見ていただきたいと思います。そして山の景色や花などをいっしょに楽しんでいただければ幸いです。また、普段の生活で感じたこや家庭菜園の様子などもアップしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

東北の山三座 その2

6月25日(土)

岩手山途中断念

     焼走り登山口5:45~ツルハシ12:25~平笠不動避難小屋10:00~10:20~

     火口壁までの中間点で断念10:45~平笠不動避難小屋11:00~11:40~

     ツルハシ12:25~第二噴出口跡13:20~焼走り登山口14:40

前夜は「焼走り国際交流村」のコテージで自炊泊でした。

イチヤクソウを見つけました。

登山道からちょっと左の小高い場所に上がってみると、こんな景色が広がっています。

アオヤギソウ

コケイラン

「ベニバナイチヤクソウ」は亜高山に分布。
白花の「イチヤクソウ」は平地から低山に生えるとありました。

タニウツギもまだ咲いていました。

第二噴火口跡辺りからずっと「ミヤマハンショウヅル」が並木道のようにありました。

左の斜面はコマクサの群生です。

それだけではありません。ハクサンチドリもいっぱい!

「タカネスミレ」かな?八ヶ岳で見られるものは「ヤツガタケキスミレ」、中央及び北アルプスで見られるものは「クモマスミレ」、北海道で見れれるものは「エゾタカネスミレ」(大雪山で見たときは一面黄色でした。)、東北地方に生えるものが「タカネスミレ」と
分類されているのだそうです。

こちらは「キバナノコマノツメ」かな?タカネスミレは砂礫地に生えていますが、キバナノコマノツメは亜高山から高山のちょっと湿った草原などで見られるとのことです。

砂礫地には「イワブクロ」も花芽をのぞかせていました。

砂礫帯からまた樹林帯へ入ります。

ヤマトユキザサ(オオバユキザサ)

シラネアオイ」の群生 
前回の「東北の山三座」の山行では、私が馬返しコースで登ってきて「シラネアオイがすごかった!」と話したら「こっちはそんなもんじゃあない、もっとスゴイ!」と言っていたのですが、なかなか姿を見せないシラネアオイ、ちゃんと咲いていてくれましたね。

ウコンウツギ

タケシマラン

残雪が現れると春の花たちもいっぱい咲いていました。

雪解けの側から「サンカヨウ」が咲き始めています。

雨に濡れて透き通った花、こんな天気だからこそ見られるものです。

シロバナエンレイソウ

「平笠不動避難小屋」風が強いので中に入って休みます。風が強いので馬返しコースで下山の予定を変更して、同じコースで下山することに決定しました。

砂礫帯に出ると強風をもろに受け、吹き飛ばされてもおかしくないほどです。
山頂を断念して下山しました。

残雪が現れた所から避難小屋付近まで、「ミネザクラ」が咲いていました。

雪の力を感じるダケカンバの幹

皮肉なことにここまで来れば下界も見えるし風もさほどありません。
再びコマクサを楽しんで下山です。

とっても大きく育った「マイヅルソウ

焼走り登山口から翌日の予定「早池峰山」の登山口に移動。
「峰南荘」泊で明日に備えました。

この時期の東北にしては何という事でしょう、こんな天気のはずではなかったのですが・・・関東が梅雨に入っても東北ならあまり悪くない天気が期待できるので、花もいいこの時期、東北の山を計画することが多く、今まではほとんどいい具合に計画が実行されてきました。
今年は異常ですね。6月梅雨に入ったかと思ったら猛暑続きで雨も降らず、6月中の梅雨明け!皆さんも体調管理に留意し夏山を楽しんでいきましょう!