山の案内人阿部源

登山ガイドの夫と共に行くいろいろな山の様子を主に見ていただきたいと思います。そして山の景色や花などをいっしょに楽しんでいただければ幸いです。また、普段の生活で感じたこや家庭菜園の様子などもアップしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

尾白川渓谷

尾白川渓谷

11月2日(水)

甲斐駒ヶ岳・黒戸尾根と日向山に挟まれた谷「尾白川渓谷」に行ってきました。

朝の車中から雪をかぶった「富士山」や徐々に迫る「北岳」や「甲斐駒ヶ岳」そして8月下旬に行った「鳳凰三山」を眺めながら登山口の「竹宇駒ケ岳神社」に向かいました。

大型バスも駐車可能な広~い駐車場があり、そこには現在の天皇が皇太子時代に
甲斐駒ヶ岳を登った記念碑がありました。
ここからは、尾白川渓谷へ行く人だけでなく、黒戸尾根から甲斐駒ヶ岳を目指す人、
日向山へ行く人たちの登山口でもあります。

黒戸尾根への分岐を沢へと下りていく。
黒戸尾根に登った経験者もいて、登った時のことをそれぞれ思い出していました。

最初の滝ですが名前は分かりません。

こんな鉄製のハシゴや桟橋がこの先次々と出てきます。

一旦沢から離れればまた下ります。そしてまた登りの繰り返しでした。

黒部峡谷より狭くて危ないと感じました。こんな所をずっと歩きます。

ここは下まで下りて滝の近くまで行けました。三の滝かな?

旭滝は岩が濡れていて下まで行けず見られませんでしたが、
上部に出て下を眺めるとこんな様子が見られました。

イワタバコの葉がいっぱいでした。
ご覧の通りこの辺は足を滑らしたら谷底まで一直線で転落します!

 

人数制限が書いてあります。

神蛇滝

ヒトツバカエデかな?周りを明るくする黄色のジュウタン

何の実でしょうか?真っ赤な実が岩から垂れ下がっていました。

目的地の「不動滝」へ最後の下り

立派な吊り橋が架かっています。みんな撮影に夢中!

吊り橋を渡った広い場所でゆっくり昼食です。風もなく暖かく本当にいい天気!

滝の近くまで下って行けます。

この岩を登らないと見に行けませんでした。諦めた人もいます。

対岸の山肌に陽が当たり輝いています。

吊り橋を渡って帰ります。途中からは尾根道で帰ります。

 

渓谷歩きですが、有名な「西沢渓谷」とは大違い!
黒部峡谷水平道並みのコースでした。いや、それ以上に危険かな?というのは、黒部峡谷水平道は、谷底からの高さが半端なく高いが、もっと幅が広いし、しっかりした鎖がずっと設置されています。でもここは鎖を支える鉄の棒がぐらついている箇所が多く、道幅は横になって通るような場所もあります。時々「おしゃべりしないで集中して!」とゲンさんの声掛けがありました。

今年「黒部峡谷水平道」のツアーに参加してきたという方の話では、同行のガイドさんが、口うるさいくらいに参加者の皆さんに注意をしていたとのことでした。そのガイドさんの気持ち、よ~くわかりますよ。特に写真を撮ろうという方は、モニター画面を覗いている時平衡感覚を失いやすいことを認識していただきたいと思います。それから今回もゲンさんが制止しましたが、休憩時に写真を撮りにその地点より先に行こうとしました。他人同士の団体行動であることを今一度考えていただけるようお願いいたします。

事故を起こしてしまえば取り返しがつきません。下山後いつも耳にする「いい景色だったね!今日の山はよかった!」「今日の天気も景色も最高!」同行した方々同士で「またどこかの山でお会いしましょうね!」が毎回聞けるようお願いいたします。