山の案内人阿部源

登山ガイドの夫と共に行くいろいろな山の様子を主に見ていただきたいと思います。そして山の景色や花などをいっしょに楽しんでいただければ幸いです。また、普段の生活で感じたこや家庭菜園の様子などもアップしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

東洋一の大雪庇

守門・大岳

3月19日(日)

18日からの山中テント泊で守門岳に登る予定でした。

天気予報を聞いていると雨。困ったな!

前日の予報(山の天気アプリ)では、18日は雪、19日晴れ。

雪なら問題なしという事で、2時間遅らせての出発としました。

しかし、除雪最終地点に着いても 雨

少し待っても止まない・・・ここにいてもしょうがないね。という事で「入広瀬道の駅」に移動し、昼食を食べてゆっくり戻りました。

本日の登山は諦めて、明日日帰りで登ることにして、雨足が弱まった時にテント設営し宴会?となりました。早めの夕食を摂りあとは山談義。

翌朝出発を5:00として、私とゲンさんとゲンさんの山の先輩で現在はお客さんとして参加してくれるTさんのテントは3:00起床、朝食準備ができたら声を掛けるからそれまで女性2人はテントで寝ていてください。という事で就寝。

予定時刻を大幅に遅れ、5:57出発でした。

雲がどんどん取れていく守門岳

この辺りが保久礼の駐車場、夏道なら歩き始めはここからです。

一旦下った所に保久礼避難小屋があり、それまで緩い登りがその先からは急になります。

振り返ると幻想的な風景が・・・

歩いている尾根の右手の風景
低い所は雲海に覆われ雲海の上に雪山が浮かびます。
奥は八海山かな?その手前が下権現堂山~上権現堂山~唐松山でしょうか?

高度を上げると霧氷が見られました。

大岳山頂は風が強そうです!

左のピークは「中津又岳」

大岳山頂 
到着時は守門岳(青雲岳・袴岳)方面はガスが湧いていて隠れていましたが、
だんだんとガスが取れていきました。

雪庇の張り出した先のピークは「中津又岳」その向こうに見えるのは「粟ヶ岳」方面

守門岳が見えるようになってきました。

360度の大展望と大雪庇を堪能し下山です。
出発予定時刻が遅れたこと、女性2人はバテ気味で「ここまででいいです」とのことで、
Tさんと私で行ってくることも考えましたが、Tさんが「みんなと一緒に下ろう」
と言ってくれたので、全員で下山となりました。

左には越後三山他上越の山々、谷川方面等々、素晴らしい眺めです。

越後三山 中ノ岳・越後駒ケ岳・八海山

2019年5月に行った「唐松山」(入っていませんね)~「上権現堂山」~
銀の道に替えて5月行くことになった「下権現堂山」

振り返ると守門の大雪庇が・・・

どこを見ても 山 ⛰ 山

保久礼からはアイゼンを外し、ゲンさんと女性2人は練習を兼ねてスノーシュー、Tさんはそのままアイゼン装着で、私はツボ足で下りました。

朝は雲に覆われていた守門岳、帰りは雲一つない暖かな日になりました。

除雪終了点に戻ってきました。終了点のスペースに駐車可能台数は7~8台でしょうか?
他は路肩に駐車ですがず~っと下まで続いています。数えて行ったら70台くらいでした。帰った車を入れると本日の入山台数は90台くらいでしょうか。
平日でも好天日は大分混雑するようですね。

今回の山行での反省点ですが、今までの山行でもいえることです。

皆さんの準備に要する時間がかかりすぎだと感じます。経験がない少ないから・・・もあるでしょうが、現場での経験値が低かったら練習して早くできるようになることだと思います。ハイキングならまだいいのですが、雪山はより大きなリスクがありますので、意識から変えていかないといけないのではないでしょうか。

具体的には、アイゼン・スノーシュー・ワカン装着、雪山でなくてもテント泊・避難小屋泊後のパッキング、出発時のレイヤリング等々です。まずスパッツやアイゼンの左右に迷う方をお見受けしますが、分からなかったら「右」「左」と書いておくのも一つの方法です。

いつもお伝えしていますように、雪山では手袋をしたままアイゼンやスノーシュー装着ができるように練習してください。また、スマホ撮影する方はタッチペン使用でお願いします。いちいち手袋を外して(基本的にはNG)またはめてでは時間がかかります。お互い知らない者同士で行動を共にするのですから、できないでなくて、練習してできるようにして参加していただきたいと思います。ゲンさんも私も最初からできたわけではありません。先輩に怒られたこともあります。

最初の一歩はみんな同じですね!

大岳までなら日帰り可能です。

こんな景色を見に行きたいと思う方がいましたらお知らせください。