山の案内人阿部源

登山ガイドの夫と共に行くいろいろな山の様子を主に見ていただきたいと思います。そして山の景色や花などをいっしょに楽しんでいただければ幸いです。また、普段の生活で感じたこや家庭菜園の様子などもアップしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

イワウチワの山

花瓶山 687m

4月10日(月)と12日(水)

2回続けて行ってきました。

10日はグループからの依頼+希望者の5人の参加者、12日は募集山行で8人の参加者の方々でした。多くの皆さんにご参加いただき、ありがとうございました。天気にも恵まれギリギリでしたが、かわいい「イワウチワ」が見られました。

12日 予想に反して奥の駐車スペースまで入れ、右側ゲートから歩き始めます。

林道を少し進み、「向山」への標識がある左の沢地に入ります。

沢に沿って歩くことわずかで尾根に上がりますと・・・花盛りと言いたい所ですが、
下の方は花が終わっています。

元々白花なのか・・・わかりません。

10日組は迂回せず直登です。

12日組は迂回コースを歩きます。

トラバースコースになっており雑木の林がとってもキレイです。

針葉樹の大木が尾根上にいっぱいです。

「アケボノスミレ」かな?

「フモトスミレ」?とも思うのですが・・・

 

 

これも「アケボノスミレ」かな?

この辺りから「カタクリ」が現れますが、株はあっても赤ちゃんや幼児で、
花を咲かせているのは数少ないです。

これから咲く「ユキザサ」

今通って来たばかりの尾根の斜面に「ヤマザクラ」がいっぱい!すぐ先が花瓶山山頂です。

10日の「花瓶山」山頂

10日 ザックが転げ落ちた人もいた伐採跡の切り株をテーブルや椅子にして昼食

ヤマザクラを眺めながら

12日組 天気予報通りいつ降ってきてもおかしくないような空模様になってしまいました。

急いで「次郎ブナ」に向かいます。

次郎ブナに向かう途中の木々の間から「八溝山」が見えます。(10日撮影)
12日組のAさんに「八溝山か~高笹山~大神宮山に縦走しましたよね?」「・・・」しばらくしてから思い出したようで「アッ、行った、行きましたよね!」2018年12月の事でした。

伐採地から高原山や男体山を眺める。その奥の白い山々は北アルプス!(12日組)

ここにもイワウチワが咲いています。
「こちらの方がフリルの切れ込みが多い?みたい」と言いながら写真を撮っていました。

片側が伐採され陽が当たりすぎてかわいそう。
生育の条件が悪くなってしまったので、数年後にはなくなってしまうかもしれませんね。

「次郎ブナ」 太郎ブナはなくなってしまって、
今はこのもう少し先に「太郎ブナ二世」があります。

「さあ雨が降らないうちに帰りましょう!」右のピークは「花瓶山」 12日組

下り初めはトラロープが張ってある急斜面です。
雨の後ならかなり滑りやすいと思います。ネット投稿で何人もの人が伝えていました。
そんな急斜面を下ってしまえばもう安心。

沢地の中~林道でみられた花

ちょっと遅めの「ハナネコノメ

「ニッコウネコノメ」かな?

ハルトラノオ

「ネコノメソウ」にはもう種が付いていました。

エイザンスミレ

「コスミレ」かな?だとすると、種小名に日本名をもつ唯一のスミレと図鑑にありました。
という事で学名「Viola japonica」

マルバスミレ

もちろん「タチツボスミレ」はいっぱい!

キクザキイチゲ

「シロバナエンレイソウ」は1株

ニリンソウの小さな群生があちこちに!

八重咲っぽいニリンソウ

マルバコンロンソウ

「カテンソウ」調べたら面白い行動があるとのこと。
内側に折りたたまれた雄しべが外側にはじける瞬間に花粉を投げ飛ばすのだそうです。
それなので昆虫を呼び寄せる必要がなく地味な花でいいのですね。
始まったばかりの朝ドラ、植物学者・牧野富太郎をモデルにした「らんまん」を見る視点も変わるし、楽しさも増しますよね!

12日組、Tさんと見つけた始めて見る木の花は、「コクサギ」(小臭木)の花でした。
感じ表記は覚えやすいですね。

「ヤマエンゴサク」1株だけ

マムシグサ」は選び放題のモデルが待っていました。

登山口に戻りました。登山口から向かって左側のゲートになります。

「カテンソウ」の説明のように、図鑑を読むと面白らいですよね。(花名をすぐ忘れてしまいますが)子孫を残す工夫がいっぱいあります。それこそ植物は「ボーと生きてない」のですね!(笑)

牧野富太郎の朝ドラに因んで、山で出合った植物(花)をいろいろ調べて、このブログで紹介していきたいと思います。(図鑑からの受け売りですが)皆さんも何か花の情報がありましたらお寄せください。いっしょに楽しんでいきましょう!