山の案内人阿部源

登山ガイドの夫と共に行くいろいろな山の様子を主に見ていただきたいと思います。そして山の景色や花などをいっしょに楽しんでいただければ幸いです。また、普段の生活で感じたこや家庭菜園の様子などもアップしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

東洋一の大雪庇

守門・大岳

3月16日(土)

昨年、1泊2日で行い一日目雨天のため、スタート地点でテント泊して往復した「守門・大岳」を今年日帰りで計画しました。

雪山志向の方たちが8名参加してくださり、好天に恵まれ雪山の大自然を満喫してきました。今年の雪庇の発達は小さく(今シーズンの天候ではどこでも仕方ないですね)、「東洋一の大雪庇」とは言い難いですが、雄大な景色に皆さんの感動が伝わってきました。

除雪終了点の積雪は昨年に比べ半分以下でした。
守門岳は雲の中ですが、雲が取れることを願ってアイゼン装着で出発!

マンサクの花を見つけました。まだ縮こまっています。

尾根に上がって見える守門岳の雲は少しづつ取れてきました。

保久礼 駐車スペースに到着
夏道はここまで車で入れます。
水平距離で見ると、ここまでで半分です。

保久礼避難小屋まで少し下ります。

避難小屋から山頂まで急登続きですので体力がものをいいます。

屋根だけ見えるのは「キビタキ避難小屋」

樹林帯を抜けて灌木帯へ 振り返って見る景色

霧氷が見えていますが、平らな場所がなく休憩場所を探しながら登ります。

どうにか全員で休める場所を確保
霧氷のこの木の下で休憩し、霧氷撮影もみんなで楽しめました。

霧氷越しに見えるのは昨年春に行った「権現堂山」

そして右上には「守門・青雲岳」でしょうか?
「雪庇が見えた!」と皆さん興奮気味!

急な雪面をひたすら上へ上へと登るだけです!

左には雪庇が張り出した「中津又岳」

雪庇の向こうに見える峰々は何処かな?

山頂はもうすぐです!

大岳山頂に到着しました。
「前の方まで行かないでください!先は雪庇ですよぉ~!」

中津又岳と飯豊連峰

第一次登頂隊5人

第二次登頂隊2人

最後はゲンさんとAさん
「もう少しで山頂ですよぉ~!ガンバって~!」

全員山頂に到着し写真を撮ったら風が避けられる場所まで下ります。

登りで休憩した場所まで下って昼食 霧氷は殆どなくなっていました。
この場所から守門岳をアップ!

青空に映える守門岳

朝は縮こまっていたマンサクも、帰りには大分開いていました。

登りには気づかなかったマンサクがあちこちにありました。

気温の上昇で緩んだ雪を踏み抜きながらも最後までアイゼンで歩けました。

最後は雲一つないこの景色!

<コースタイム>
除雪終了点7:50→保久礼小屋9:50→キビタキ避難小屋10:40→大岳12:00~12:15→キビタキ避難小屋13:10→保久礼小屋13:45→除雪終了点15:40
距離:13.9㎞ 登り↗1,092m 行動時間:7時間50分

「山をはじめた数年前には、自分が雪山に登るなんて思いもしなかった!」と何人もの方々、「昔はアイゼンやピッケル等雪山装備を持っていたが、夫を亡くしてから雪山なんて行けないと思って処分してしまった」というのはYさん、「今シーズンから雪山を始めたけど、後押ししてもらったお陰でこんな景色に出合えてよかった!」というMさんは、以前から利用してくださっているT.Sさんの紹介で、昨年から参加してくださるようになり、今季4回目でやっと快晴の雪山に出合えました。長年雪山に参加してくださっているNさんは、昨年の守門・大岳にも参加してくださっています。

来年は北八・天狗岳に行きましょう!と皆さんをお誘いしておきました。

 

 

 













 

高尾山

延期して 高尾山

3/6(水)予定していた「高尾山」は、雨天のため延期して13日(水)に行ってきました。風が強い予報でしたが快晴の暖かな一日で、心配していた風は朝のうちだけのハイキング日和でした。

ケーブルカー駅から1号路へ

案内板の所にはアセビが満開でした。

タチツボスミレかな?陽だまりに咲いていました。
高尾山では多種類のスミレのが見られますが、まだ早いようですね。

金毘羅神社からの眺め スカイツリーも見えます。

ダンコウバイも咲いていました。

可愛そうなくらいに根がむき出しになってしまった木が並びます。

浄心
ここから先は特に観光地といった感じです。
浄心門から4号路で山頂に行く予定でしたが、工事中で通行止めになっており、
仕方なくそのまま直進でした。

階段ばかりで疲れるぅ~

高尾山山頂です。

富士山も今日は真っ白に見えています。

富士山を眺めながら、ゆっくり昼食です。

天気がよかった割に登山者の数は少なめで、座る場所も何ヵ所も選べるほどでした。

延期にも関わらず参加してくださった皆さん、暖かな日で富士山もバッチリ見えて喜んでいました。もちろん私もです!

稲荷山コースで下山です。

稲荷山コースへの下りは木階段!

階段ばかりなのと尾根コースでは花が見られないので6号路で下ることにしました。
「分岐までは土の上を歩いてないね」
「やっと山登りらしくなってきたね」
と笑いながら歩きましたよ。

「ユリワサビ」発見 ここから先にいっぱい咲き始めていました。

ヨゴレネコノメ

これを見つけなければ帰れない 「ハナネコノメ

ニリンソウ」も咲き始めていました。

キクザキイチゲ


春の花を探しに「高尾山」といったので、最低でも「ニリンソウ」「ユリワサビ」「ハナネコノメ」の三つは探さなくては!と思っていました。無事にこの三つは見られましたのでホッと一安心できました。
弥彦山周辺の山々では、「キクバオウレン」「オオミスミソウ」の便りがいっぱいアップされています。次々に花が咲いていますね。カワイイ小さな花がいっぱいの山行を計画していますので、皆さん是非ご参加ください。

また、高尾山では樹上に5月中旬頃から見られる「セッコク」(ラン)をはじめ、植物の種類が多い山ですので、交通の便もよく近いので是非行ってみてください。

 

 

 

 

雪山講習会

雪山の講習を行いながら鹿俣山

3月9日(土)

雪が少なく講習会ができるかな?と思っていたところ、3月になってから積雪もあり、当日は強風・寒さが増す予報となり、みなさん対策を考えて参加してくださり、よい講習会となりました。

天気がよくて景色も見られてが一番よいのでしょうが、どなたも同じでしょうが、天候が悪い時は皆さん山に行きませんものね!

このような天候の経験が実になると思います。

寒さと降雪の中、トレースもありません。

先頭を交代しながら進みます。

急斜面では弱層の見方を行ってから斜面を登りますが、足元が崩れなかなか進みません。

激しい風で地吹雪の様相です。

シャクナゲ群生地には「オオカメノキ」のカワイイ冬芽が!
しかしここの下りが今回のコースの最難関です。

雪の下が空洞になっている場所もあり、
ゲンさんが逆さまになってはまり込んでしまいました。
次を歩いていたS さんが助けに行ってくれました。
それでも脱出するまで結構時間がかかりました。

下りの対応が難しいスノーシューの弱点を感じながら、慎重に無事に下り終えました。

ゲレンデの端を少し歩きゲレンデトップへ。
小休止後山頂めざし出発!

山頂直下の斜面を登る

鹿俣山山頂
天気がよければここからの武尊山の眺めが素晴らしいのですが・・・

山頂で記念撮影だけして下山
雪の状態によってはスノーシューでの下りに難儀するのですが、
この日は問題なく下れました。

ゲレンデトップからまた少しゲレンデを歩き、登りのコースのブナ林へ入りました。

シャクナゲ群生地の南斜面下で風を避けて昼食を摂りました。

行きで苦労したシャクナゲ群生地を登ります。

足元の雪が崩れるので苦労しながらの登りです。

キャンプ場手前くらいまでは、登りのトレースはほぼ消えていました。

ちょっとだけ寄り道して「ミズナラ」の巨木を見てきました。

強風のためペンション村まで下って、除雪の雪の山を使ってアイゼンワーク・ピッケルの使い方等してみました。

ピッケル(アイスアックス)の説明

わずかな斜面でなかなかいい講習にはなりませんでしたが、
基本的なことをやってきました。

皆さん意欲的に取り組んでくださり、この後予定されている「景鶴山」が楽しみですね。

先年度からいくつかの講習会を行ってきましたが、これが最後の講習会となりました。

昨年4月の「山の勉強会」は、避難小屋・テント泊を想定した内容を中心に、歩き方の基本や装備について等を講習しました。

秋には「岩登り講習会」で、安全な岩場の通過方法や下降の仕方を行いました。本格的に岩登りを行うには、しっかり基本をマスターするか、ちゃんとできる人に同行してもらって行うことが必要です。講習会では、登山中の悪場の通過方法や、岩登りの基本を学んでいただきました。

そして今回の雪山講習会となりました。四季を通していろんな山をいろんな形態で安全に楽しめるようになっていただきたいと思います。

これからも要望があれば計画しますが、山行に参加した時に質問等ありましたら、ゲンさんに直接聞いて、一つでも安全な山登りに繋げていただきたいと思います。

講習会にご参加くださいました皆さま、ありがとうございました。

お知らせ

ホームページについて

「山の案内人阿部源」のHPが見られない状況になっております。

一番肝心な「ガイドプラン」(カレンダー方式)が見られず、お困りの方もいらっしゃると思いますが、もうしばらくお待ちください。

空き状況の確認でお急ぎの方は、メール等でお問い合わせください。ご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願いいたします。

山行計画の見直し

計画中止や変更のお知らせ

年間ガイドプランでお知らせしています予定山行で、催行可能な申し込み数が見込めず、中止になった山行がありますので、お知らせいたします。

①7月3日~5日「東北・早池峰山他2座」 中止

 新たな計画があった場合はその時点でお知らせいたします。

 この日程での個人(グループ)ガイドのご希望がある方は

  お知らせくだされば、計画することも可能です。

②11月16日「妙義山・もみじ谷」 中止

 毎年行っている「チャレンジ~山」のようなイベントを考えています。

 何かしら当たる抽選会も楽しみの一つにしたいと思います。

 場所のご希望がある方は是非ご連絡ください。

 

既に上記山行に申し込みいただいた方には、たいへんご迷惑をお掛けします事をお詫びいたします。

参加者募集(高尾山)

高 尾 山

明日予定の「高尾山」は、雨天の予報ですので中止になりました。

以前、延期して行きたいというご意見もいただいたこともありますので、今回は1週間延期して3月13日(水)に催行いたします。明日の日程で申し込んでくださった方々も、5人ほど参加希望ですので、あと3人募集いたします。

ご希望の方は、3月10日までに申し込みをお願いいたします。

 

「秩父紅」を見に

美の山蓑山)とMahora稲穂山

2月21日(水)

秩父の山に行ってきました。

数日前から雨を心配していましたが、山の天気予報で確認すると、午前中はどうにか持ちそうでしたので催行してみました。コース予定を多少変更しながらの行動で、予定より上部から歩き始め、美の山山頂で雨だったら下山は歩かないように車を山頂に回送しましたが、雨もなく4人中3人は下山も予定コースを歩きました。

「美の山」山頂展望台からの景色
晴れていれば正面に武甲山が見えるのですが・・・
この反対側からもとても眺めがいい所です。

美の山のロウバイはちょうどよい見頃でした。

下山口の「聖神社

次は少し移動して「秩父紅」という種類のフクジュソウがある「稲穂山」です。

ロウバイの咲く遊歩道から歩き始めました。

普通の黄色いフクジュソウもあります。

残念ながらこんな天気ですので、花が開ききりません。

セツブンソウもありました。

開いてないのが残念・・・

色はとても鮮やかなオレンジです。

マンサク

もうじき咲きそうなミツマタ

10分ほど登山道を登って稲穂山の山頂になります。

広い山頂です。晴れていればいい眺めですが・・・

ゲンさんが自己責任で登ってみました。(笑)

最後は園内にある「森の美術館」で秩父銘仙の展示を見てきました。

予想より天気はよい方に転がって、ほぼ予定通りの行動ができました。

フクジュソウは晴れいないとちょっとガッカリですね。それでも参加してくださった方々は、「秩父紅」を見るのは初めてで、かわいいセツブンソウを見る事もでき、喜んでくださったのでホッとしました。ありがとうございました。