山の案内人阿部源

登山ガイドの夫と共に行くいろいろな山の様子を主に見ていただきたいと思います。そして山の景色や花などをいっしょに楽しんでいただければ幸いです。また、普段の生活で感じたこや家庭菜園の様子などもアップしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

グループガイドで雲の平

メインは雲ノ平 4泊5日の山旅(グループガイド)

8月5日(月)~9日(金)

折立~太郎平小屋(泊)~北ノ俣岳~赤木岳~中俣乗越~黒部五郎岳

黒部五郎小屋(泊)~三俣蓮華~鷲羽岳~水晶小屋(泊)⇄水晶岳

祖父岳~雲ノ平⇄祖母岳~薬師沢小屋(泊)~太郎兵衛平~五光岩ベンチ~折立

 

私のメインは薬師岳>3泊4日

<5日>折立~太郎平小屋(みんなと一緒に山小屋泊)

<6日>太郎平小屋~太郎山~北ノ俣岳~赤木岳~中俣乗越~

 乗越先のピークまで(同じコースを引き返し)~薬師峠(テント泊)

<7日>薬師峠~薬師平~薬師岳山荘~薬師岳~北薬師岳

   (同じコースで下山)~薬師峠(テント泊)

<8日>薬師峠~太郎平小屋~五光岩ベンチ~三角点~折立(車中泊

<9日>折立でみんなを待つ

<5日>

三角点

有峰湖林道のカーブ続きの道路で車酔いし、歩き始め早々にみんなから遅れ吐き気あり(トホホ・・・)

ゲンさんに下山を命じられ、みんなが出発した後しばらく休む。固形物を食べるとまずいと思い、エネルギーチャージのゼリーを胃袋に入れる。30分以上と大分休むと何となく歩けそうな感じが出て来て歩いてみる事にする。

三角点まで行ってみてダメそうなら戻れるし、みんなの後を追って太郎小屋に明るいうちに着けそうなら行こうと思い、あんまりペースを上げずに出発!

そんなわけで歩き始めの写真は殆どありません。

三角点まで来て調子がよくなったのと、ここから先の登りは緩くなるので行けそうと判断しました。雷の心配もなさそうだったのも判断材料の一つです。
イワショウブがあっちにもこっちにも

五光岩ベンチ15:20
薬師岳はガスの中

なだらかで気分がよい登山道

太郎平小屋が見えてきました!

穂先が赤くなり始めたイワショウブ キレイですね!

17:15 太郎平小屋の外のテーブルでみんなと合流しました。

<6日>

太郎山

太郎平小屋の後ろには薬師岳

真ん中には槍ヶ岳も見えています。

北ノ俣岳

北ノ俣岳から見る薬師岳

赤木岳付近のお花畑

中俣乗越の先のピークから引き返しました。

午後1時頃、誰もいなくなった北ノ俣岳

太郎山辺りから雨がポツポツ 追い越していった人は傘を差しましたが、
雨具を着るほどでもなさそうでした。

今日の宿・薬師峠のテン場を見下ろす

一番手前の黄色いテントが私の宿

明日は天気がよさそう!


<7日>

沢地の登山道から登ります。

沢地を登りきると薬師平

雪解けが遅かった場所にはチングルマの群生

ハクサンイチゲもいっぱいです!

登って来たお花畑と太郎兵衛平~北ノ俣岳方面を振り返って

登っていく薬師岳方面

薬師岳山荘

どんどん雲が取れていきます!

山頂はあそこです!

北薬師まで行ってきま~す!

北薬師までは岩稜が続きます。

タカネヤハズハハコ これが一番花がよく残っていた株でした。

咲き残っていたミヤマダイコンソウ

やっと北薬師岳到着

北薬師から薬師岳が見たかったのに・・・

北薬師から見おろす黒部川「上の廊下」

帰路の稜線からちょっとだけ見えた薬師岳

薬師岳に戻ってきました。

登りで見たライチョウ

帰りに出合ったライチョウの親子

ライチョウから教わって砂浴びをするライチョウのヒナ

薬師峠テン場を見下ろす

<8日>

太郎平小屋に向かいます。

五光岩ベンチより下った所から剱岳が見えました。

有峰湖

アラレちゃん展望台

無事に戻ってきました。

もう一日ここ「折立」で、車中泊してみんなを待ちます。
最終日の朝、たいへんなことになってしまいました。天気がよくて日が当たるのを避け、車の間で朝食を作って食べようとしていた時、背後4~5mの所に黒い塊・クマでした!火の付いているコンロはそのままに作っていた雑炊の小さなコッフェルを持って慌てて車中に避難。車の後ろを見ると後ろのドアは空けたままで、これまた慌てて中に引っ張るのですが閉まりません!気持ちは焦るだけのところに「救世主・駐車場を出る車」が来てくれ、今度はクマが慌てて逃げました。車外に出て外から後ろのドアを閉めてまた車中に戻り、窓を開けて駐車場内にいる人たちに向かって「クマが出ました~!」と知らせた次第です。私の車の前の道の向こう側に止めていた車の人は、出発準備をしていましたが、ザックといっしょに車中に避難し、しばらく車中で待っていましたが、安全と判断し出発していきました。
登山口の自販機に飲み物を買いに行った時に下山してきた若者とクマ出没の話をしたところ、この方も登山口のちょっと手前で、クマらしき黒い影とガサガサという藪の音を聞いて怖かったと言っていました。

どの山でもクマ出没の看板はよく目にしますが、人間の不注意という点もありますね。レンジャーの方からは、車と車の間は危険な事や食事は車中でと注意がありましたが、何よりよかったのは、私の食物をクマが食べられなかったことです。一度人間の食物の味を占めると今度は人間を襲ってまで食物を得ようとするので、昨年のようにこの場所自体が閉鎖になってしまうということです。注意していきたいですね!