山の案内人阿部源

登山ガイドの夫と共に行くいろいろな山の様子を主に見ていただきたいと思います。そして山の景色や花などをいっしょに楽しんでいただければ幸いです。また、普段の生活で感じたこや家庭菜園の様子などもアップしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

お知らせ

雪山の持ち物

消えてしまったブログでも書いていましたが、改めて雪山に行く際の持ち物についてお知らせとお願いをいたします。

写真撮影をする方が多いと思いますが、最近はデジカメに替わってスマホで撮影する方が多くなっています。雪山の基本はスマホ操作に限らず、アイゼン装着やピッケルを持つ等素手では行いません。

そこでスマホ操作をするにあたってのお願いです。昨日の山行では初めての雪山参加の方がいましたが、お伝えした通りタッチペンを持ってきてくれました。しかし、ストラップを付けておかなかったため、落としてしまったとのことでした。物を落とすことは環境への配慮からもよくない事です。口で説明より映像を載せた方がより分かりやすいと考えましたので、これを見ていただき参考にしていただきたいと思います。

f:id:yamagenabe:20210222071434j:plain

タッチペンと紐はテープなどで止めてあります。紐の長さは自分がどこに入れてどんな操作をするかやってみて長さを決めてください。

次はもっと重要なことです。手袋や帽子を冬山で飛ばされなくなってしまったら命取りになりかねません。見えている所に飛んで行っても、それを取りに行くことも危険にさらされることになります。手袋には購入時にゴム製の物が付いている場合もありますが、ない物には自分で付けましょう。防止には防止専用のストラップも販売されていますので付けておいた方がいいです。ある雪山で天候急変した際の強風の中で、実際帽子を飛ばされてい待ったこともあります。みなさんは天候がいい時ばかりの経験しかしていないので、自分の事として理解しにくいかもしれませんが、このような準備をしてご参加ください。

 

f:id:yamagenabe:20210222101708j:plain

これは「オーバー手袋」で、はじめから飛ばされないようにゴムがついています。輪になった所は腕に通しておいて使います。そうすることによって、オーバー手袋をはずした際も飛ばされる心配はありません。



f:id:yamagenabe:20210222102040j:plain

これは薄地の手袋ですが、購入時にはゴムは付いていません。自分で長さを確認して取り付けたものです。ストッパーを付けて操作しやすいようにしてありますが、ストッパーがなくてもゴムですので腕に通す部分を決めて結んでしまっても構いません。

オーバー手袋の下にはめる厚手の手袋は外すことは基本的にはないのですが、心配な方は付けておくと安心です。

 

f:id:yamagenabe:20210222102506j:plain

帽子にもストラップを付けましょう。これは市販されているものです。毛糸の帽子はフィットするから大丈夫と思うかもしれませんが、かぶり直そうとした際の強風に飛ばされてしまった事例もあります。特に耳当て付きのキャップはかぶっている時も飛ばされやすいので必ずストラップを付けるようお願いいたします。

登山者があまり入っていない山に行った時にも、落ちているペットボトルを1本や2本は必ず見かけますよね。落として自然に返るようなものはほとんどなく、反対に環境破壊につながるものばかりです。

ペットボトルに限らずアメの個包装に至るまで、物を落とさない意識と実行をお願いいたします。