山の案内人阿部源

登山ガイドの夫と共に行くいろいろな山の様子を主に見ていただきたいと思います。そして山の景色や花などをいっしょに楽しんでいただければ幸いです。また、普段の生活で感じたこや家庭菜園の様子などもアップしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

装備の点検

使いっぱなしはNG

最近こんなことを時々目にします。

ザックを背負って「さあ行きましょう!」という時になって、ストックの長さ調節のジョイントの不具合を訴える人を時々目にします。ストックに限らず、道具はいつまでもそのままの状態ではありません。装備の手入れは、安全にもつながる大事なことだと思います。山から帰った翌日は、登山靴やストックなど装備の手入れを行って、不具合や摩耗や破損箇所等見つけ修繕したり、場合によっては買い替えたりしましょう!

使用後のストックは、泥を落とすなどした後バラバラにして保管
ゴムキャップも劣化しますので、すり減ったり緩くなったら買い替えましょう。

ジョイント部分のネジのゆるみをみて、必要に応じて締めておきます。

これからの季節は、軽アイゼンやアイゼン等の出番になってきます。今年の残雪期の山中でも装備の不具合が起こっています。軽アイゼンを装着しようとしたら、プラスチック製の装着具の部分が経年劣化で壊れました。このようにプラスチック製の物は経年劣化があることを十分認識して対応してくださいね。また、軽アイゼン・アイゼンでよくみられるのは、アイゼンバンドの調整です。買ったままの長い状態で使っている人を多く見かけます。締める時に持つ長さを残して長すぎる部分はカットしましょう。そしてカット部分は、ライターなどで焼いてほつれないようにしましょう。

軽アイゼンのプラスチック製装着具は劣化します

山道具でなくても家庭用電化製品なども、まだ使えるけど以前より器具の発熱を感じたり、音が大きくなったりすると危険を感じますよね。それと同じに考えてみてください。ふだんの手入れと点検、まだ使えるようでももう買い替えた方がいいのかな?と思ったら迷わず買い替えましょう!山への気分も上がり余計楽しくなりますよ。