山の案内人阿部源

登山ガイドの夫と共に行くいろいろな山の様子を主に見ていただきたいと思います。そして山の景色や花などをいっしょに楽しんでいただければ幸いです。また、普段の生活で感じたこや家庭菜園の様子などもアップしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

高鈴山~助川山

日立・高鈴山~助川山

3月10日(水)日立の山に行ってきました。

頭の上を風の音が通り過ぎていきますが、登山道上は暖かでアセビの花が満開の日立の山を縦走しました。助川山山頂は、太平洋の海原と日立の市街を一望できる展望のよい所です。

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高鈴山山頂

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百体観音で昼食

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百体観音

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よく整備された登山道で、アップダウンの少ない楽なコースです。

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アセビの花が満開でした。

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助川山山頂から太平洋を眺める。

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助川山山頂から高鈴山方面


春を感じられるよい山行になりました。ご参加くださいました皆さんありがとうございました。これからあちこちで春の便りが聞こえてきます。

これから先の「春の花めぐり山行」はたくさんありますので、みなさんご参加ください。

3/24(水)ミツマタの花の「ミツバ岳」

4/4(日)カタクリキクザキイチゲなどたくさんの花の「雨巻山」

4/7(水)カタクリオオミスミソウの「弥彦山~多宝山」

5/12(水)アカヤシオ咲くバリエーションルートから登る「袈裟丸山」

5/15(土)~16(日)ショウジョウバカマの花の小径の小秀山&南木曽

5/19(水)シラネアオイ、イワカガミ、スミレ、カタクリタムシバ・・・

      歩き始めは花の中、標高を上げるにつれ残雪そしてブナの芽吹き、

      「青田南葉山」の山頂部はなだらかなブナ林です。

5/26(水)「釈迦ヶ岳~黒岳」と縦走し、待っているのはスズランの群生です。

6/6(日)私たちも初めていく山「額取山」は、登山道をヤマツツジが彩り眺めの

     よい磐梯山近くの山です。

6/9(水)~10(木)花の山「焼石岳」はハクサンイチゲの大群落だけでなく

     花いっぱいの山です!避難小屋泊もいい経験になります。

6/16(水)早朝出発で花と残雪の山「二王子岳」へ。いろんな花が待っています。

 

那須・茶臼岳

那須・茶臼岳

強風のため、峰の茶屋跡までで敗退。

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大丸温泉~ロープウェイ山麓駅までの車道は雪がありませんでした。

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風は強いものの暖かく雪解け水が流れています。

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峰の茶屋跡避難小屋が見えてきました。

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避難小屋に入って休んで様子を見る事にしました。

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避難小屋から先は岩場の急登になるので、風の状況から山頂を断念し下山しました。

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除雪し積み上げられた雪の斜面で「アイゼン歩行」「ピッケルワーク」を

行うことにしました。

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短い斜面ですが、アイゼン歩行の基本を行いました。

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ピッケルで支点をとり方向転換の練習。

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急斜面の下降を想定した練習。

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雪稜を歩いてみましょう!

今回は残念ながら山頂まで行けませんでしたが、強風の中での危険性を体験できたのではないでしょうか。峰の茶屋跡~峰の茶屋跡間では、時々バランスを崩すことがありましたし、強風の中では行動食さえ口にするのがたいへんなことも体験できたと思います。避難小屋のありがたさも身をもって感じることができました。

山頂に行けなかった分時間ができましたので、アイゼン歩行やピッケルワークを行いましたが、参加してくださった皆さんの技術力が少しでもアップすることを願っております。次回の雪山山行に役立ててくださいね。ありがとうございました。

晃石山~大平山

晃石山~大平山

2月28日(日)

三度目の正直、やっと実行できました?

元は1/23に初詣山行として計画した「伊豆ヶ岳~子の権現」でした。

緊急事態宣言下の県のため行く先の山を「晃石山~大平山」に変更し催行予定でいたところ、今度は栃木県まで緊急事態宣言発令となり中止。

2/28は秩父・四阿屋山の予定出したが、ここも緊急事態宣言延長となり今回の「晃石山~大平山」の山行となった次第です。回り道をしての山行でも参加してくださる方がいて感謝です!

 

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暖かな日差しを浴びて休憩です。

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足利の山林火災がまだ鎮火していない日で、乾燥が続いていました。天気予報通りの穏やかな落葉の尾根歩きでした。

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馬不入山山頂

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桜峠は東屋もありコースが交わる場所でもあるため賑っています。展望もいい場所です。

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桜峠の展望

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赤城・黒檜山をアップ

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桜峠から登山道の真ん中に手すりが付いた登りを登り終わった所で、晃石山に行ってきた私に出合いました。

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晃石神社参拝

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晃石山山頂

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晃石山からの眺め

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晃石山山頂の三角点

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大平山神社参拝

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本隊のみんなと別れてから、みんなが行ってきた「馬不入山」に行き、山頂から少し戻った所から下山しました。(立花登山口)急で落ち葉がいっぱいでお勧めできないコースでした。そこにはヤブツバキがたくさん咲いていました。

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ヤマレコで取り込んだマップを頼りに歩きましたが、集落の中の道で個人の家の敷地に入ってしまいましたが、ブドウ農家の方で親切に教えてくださったり、快く通してくださったり、30年くらい前にこの地であった「大平山登山競争」の話で盛り上がったりいい出会いがありました。

春を感じる一日で「三回目の正直ハイキング」は謙信平でお団子をみんなでいただきよい山行となりました。

 

ここで開催されていた「大平山登山競争」には2回?くらい出場し、そのうち一回は「親子ペア」クラスに次女と私のペアで出場したことがありました。大平神社の階段を駆け上がり桜峠の登山道の真ん中の手すりは何となく記憶にありました。娘が下りになるとペースが落ちるのを思い出しながら歩いていました。結果は2位(1依は6年生の男児と父親のペアでした)でよく走ってくれたなと思っています。今こんなことを娘に話すと「行きたくて行ったんじゃあね~えよ~!」チコチャン風に怒られます。(笑)





















蔵王

スノーシュー蔵王のモンスターに会いに行く!

2月24日(水)~25日(木)

<1日目の予定>

ロープウェイを2つ乗り継いで地蔵岳のスノーモンスターの間を歩き山頂へ!

のはずでしたが、強風で2つ目のロープウェイは運休。

一つ目のロープウェイに乗りスキーゲレンデの端を歩いたり樹林帯に入ったりしながら樹氷の美しい景色と強風体験をしてきました。

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ロープウェイの中からこんな景色を見ながら上に上がっていきました。

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ゲレンデの端を歩いて樹林の中へ

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雪景色はいいですね!「タコみたい!」と言いながら想像を楽しみ歩きます。

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風は強いものの時々青空が見えるようになりました。「キレイ~!」と歓声を上げつつ

みんなで写真撮影。

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おとぎの国を歩いているようでしたね!

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ロープウェイの駅に戻ってきました。

 

<2日目>蔵王ライザーワールドスキー場~リフト2つ乗り継いで~ゲレンデトップ~避難小屋~刈田岳~同じコースで帰る(下りはリフト使用不可)

の予定でしたが、刈田岳山頂手前で断念し帰ってきました。ゲレンデを歩くころには青空が顔を出してくれました。帰路に就いても刈田岳の山頂部は見えなかったのが、残念な気持ちをいくらか和らげてくれました。

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昨日より風は収まっているようですが、なかなか天気の回復が見られません。

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2つ目のリフトを降りた先でスノーシューを着けます。

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視界が効かない中ひたすら歩きます

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急な所はあまりありません。ここはちょっと急ですがほんの少しです。

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山頂を諦め、強風の中下山。

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薄日が差すようになり一瞬視界が効きます。

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今年は暖かな日が多かったせいか、モンスターが小さくなっていますね。

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「みなさ~ん 見て見て!」下界の景色が見えるようになってきました。

立ち止まって景色を眺めていきましょう!

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ここまで見えるようになって取り合えずよかった!

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ゲレンデトップまで来たら晴れてきました。

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中を覗くとどこまでも続くガラス細工のようなブナの林とゲレンデの境を歩いて下山。

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YさんHさんが参加してくれた山行の時に「蔵王に行きたい」という話があり、その時にご一緒した方々が賛同してくれ計画に至った「蔵王スノーシュー登山」でした。

特にYさんは亡くなられたご主人といっしょに「行きたいね」と言っていたのですが、それが叶わなかった雪の蔵王でした。魔法が使えればもっといい天気にしてあげたかったのですが、Yさんはとても感激してくださり、Yさんの夢のお手伝いができたことをうれしく思っています。ご参加してくださった皆さんありがとうございました。

残り少ない今期の雪山とこれからはどんどん暖かくなり花も咲きますね。これからもケガをしないよう気を付けながら山を楽しんでいきましょう!

 






















 

お知らせ

雪山の持ち物

消えてしまったブログでも書いていましたが、改めて雪山に行く際の持ち物についてお知らせとお願いをいたします。

写真撮影をする方が多いと思いますが、最近はデジカメに替わってスマホで撮影する方が多くなっています。雪山の基本はスマホ操作に限らず、アイゼン装着やピッケルを持つ等素手では行いません。

そこでスマホ操作をするにあたってのお願いです。昨日の山行では初めての雪山参加の方がいましたが、お伝えした通りタッチペンを持ってきてくれました。しかし、ストラップを付けておかなかったため、落としてしまったとのことでした。物を落とすことは環境への配慮からもよくない事です。口で説明より映像を載せた方がより分かりやすいと考えましたので、これを見ていただき参考にしていただきたいと思います。

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タッチペンと紐はテープなどで止めてあります。紐の長さは自分がどこに入れてどんな操作をするかやってみて長さを決めてください。

次はもっと重要なことです。手袋や帽子を冬山で飛ばされなくなってしまったら命取りになりかねません。見えている所に飛んで行っても、それを取りに行くことも危険にさらされることになります。手袋には購入時にゴム製の物が付いている場合もありますが、ない物には自分で付けましょう。防止には防止専用のストラップも販売されていますので付けておいた方がいいです。ある雪山で天候急変した際の強風の中で、実際帽子を飛ばされてい待ったこともあります。みなさんは天候がいい時ばかりの経験しかしていないので、自分の事として理解しにくいかもしれませんが、このような準備をしてご参加ください。

 

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これは「オーバー手袋」で、はじめから飛ばされないようにゴムがついています。輪になった所は腕に通しておいて使います。そうすることによって、オーバー手袋をはずした際も飛ばされる心配はありません。



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これは薄地の手袋ですが、購入時にはゴムは付いていません。自分で長さを確認して取り付けたものです。ストッパーを付けて操作しやすいようにしてありますが、ストッパーがなくてもゴムですので腕に通す部分を決めて結んでしまっても構いません。

オーバー手袋の下にはめる厚手の手袋は外すことは基本的にはないのですが、心配な方は付けておくと安心です。

 

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帽子にもストラップを付けましょう。これは市販されているものです。毛糸の帽子はフィットするから大丈夫と思うかもしれませんが、かぶり直そうとした際の強風に飛ばされてしまった事例もあります。特に耳当て付きのキャップはかぶっている時も飛ばされやすいので必ずストラップを付けるようお願いいたします。

登山者があまり入っていない山に行った時にも、落ちているペットボトルを1本や2本は必ず見かけますよね。落として自然に返るようなものはほとんどなく、反対に環境破壊につながるものばかりです。

ペットボトルに限らずアメの個包装に至るまで、物を落とさない意識と実行をお願いいたします。

 

根子岳スノーシュー



根子岳スノーシュー

昨日(2/20)根子岳に行ってきました。

天気予報で晴天と気温上昇が言われていました通り、好天の中の山行ができ参加してくださった皆さん、絶景を十分楽しめました。しかし、上部は強風で山頂ではゆっくりできず、個々に記念撮影を済ませすぐに下山。

強風の中でもありがたいことに、山頂直下のオオシラビソのスノーモンスターの中では陽だまりの暖かなスペースが確保できます。そこにザックを置いて山頂を往復した後、ゆっくり眼下の景色を眺めながらの昼食でした。

目の前に北アルプス~後立山~戸隠付近の山々という絶景を眺めながらの下山でしたが、午後になるとぼんやり霞み、最後には雲が絶景を隠してしまいましたが、おススメ通りの「根子岳スノーシュー」の絶景に出合え、ご参加くださった皆さんが喜んで下さり、いい山行になりました。

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リフトは使わずゲレンデの縁を登ります。

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第一リフト終点まで上がるとこの景色が目に飛び込んできます。

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なだらかな山容の根子岳に向かいます。

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雪原のシラカバが、バックの雪の連山とマッチした景色です。

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戸隠山

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今年は「スノーキャット」というスキーヤーやボーダーを山頂直下まで運んでくれるキャタビラの大きな乗り物が運行されていないため、その音がなく静かな山になっています。

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青空に輝きます!

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このオオシラビソの木の間は風が全く当たらず、ぽかぽかな陽だまりです。ここに荷を置いて山頂を往復し、絶景を眺めながらポカポカゆっくり昼食を摂りました。

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モンスターの間から高妻山が見えます。

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強風の根子岳山頂と昨年の今頃登った四阿山とその横に浅間山も見えます。

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荷を置いた場所に戻る途中で見る四阿山

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さあ下山です。絶景を眺めながらひたすら下るだけです!

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第一リフト終点まで下ってきて山頂を振り返ると、山頂付近には雪煙が上がっていました。その雪煙をアップ!

 

雪の至仏山

雪の至仏山へのお誘い

4月28日(水)に鳩待峠から至仏山を予定しています。

雪が締まり、アイゼンだけで登れるようになるこの時期、天気に恵まれれば夏道より楽に登れ、素晴らしい景色にも出会えることでしょう!

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尾瀬ヶ原を見下ろしその向こうに燧ヶ岳を望む。

こんな景色を見に行きましょう!