<物を落とさない工夫>
落とさない工夫の前に、基本的な事をお伝えします。
ザックの外側にいろいろな物を付けて歩いている人がいますが、基本的にはザックの外側に付けるのはやめましょう。
①外側に付けるという事は、落ちる可能性が高いこと。
(今のザックは、両サイドに物入れが付いていますが、そこにペットボトルを
入れている人が殆どです。しかし、ペットボトルが落ちない工夫をしている
人はわずかですね。)
②付けている物が岩や木の枝に引っ掛かりバランスを崩します。場所によっては
転落の危険もあります。
*極力ザックの中に入れて、外側はスッキリさせましょう!見た目もキレイですよ!
*衣類調節して脱いだウエアーも同じです。よく腰に巻いて歩く人がいますが、そう
いう物が途中で入れられるよう、容量に余裕のあるザックを持ちましょう。
落とさないということは、落ちないようにすることです。
これは各個人個人の意識の問題だとも感じていますが、環境問題として考えてみま
せんか?ペットボトルを落として拾えない所まで落ちたら・・・レジ袋が風に飛ば
されたら・・・どうなってしまうか想像してみてくださいね。
①特に雪山では帽子や手袋を飛ばされてしまったら凍傷の危険にもつながります。
*必ずストラップを付けて飛ばされないようにしてください。
(天気のよい穏やかな日だけではありませんし、よい天気でも急変することもあります。)
*付いていない物には自分で付けましょう。
②雪山では、素手になってはいけません。手袋を取らずスノーシュー・アイゼンの
装着ができるようになりましょう。(家で練習することも大事ですよ。)
*素手になって一度冷えた手は、手袋をはめてもなかなか回復しません。
③スマホを使っている人が殆どですが、この操作も雪山ではいちいち手袋を取っての
操作は厳禁です!必ずタッチペンを落とさないようにストラップを付けて持って
ください。実践している人がほんの数人なのが残念ですね。雪山に参加する方は
必ずタッチペン使用でお願いします。
(手袋の着脱に時間がかかり、他の皆さんにもご迷惑をかけてしまいかねません。)
④ビニール袋やお菓子の小袋も落とさない飛ばさないようにしましょう。
*休憩時のゴミ袋をそのままそこに置くのでなく、ザックに止めておくのも一つの
工夫です。穏やかな日はいいのですが、強風の時もあります。小さなカラビナを
利用するのもいいですよ。
「うるさいことをいうなあ」と思われるかもしれませんが、自分だけの山ではないし、これからの時代、環境問題は大事なことですね。しかし、見方を変えれば「車で移動して排気ガス出しておいて何言ってるの!」って言われるかもしれませんね。