山の案内人阿部源

登山ガイドの夫と共に行くいろいろな山の様子を主に見ていただきたいと思います。そして山の景色や花などをいっしょに楽しんでいただければ幸いです。また、普段の生活で感じたこや家庭菜園の様子などもアップしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

行動食の工夫

雪山登山での行動食の工夫

雪山は天気に恵まれれば素晴らしい景色に出合え、感動も他の季節以上のものがあります。しかし、景色を堪能できるような好天はなかなかありません。下界が晴れていても山頂部は吹雪いていたり、強風が吹き荒れていたりと、山頂でゆっくり写真を撮っている間もなく下山なんていう事がしばしばですね。

というと雪山に登らない方も、腰を下ろしてのんびりエネルギー補給ができない事は、容易に想像できると思います。まして、以前お伝えしましたように、雪山では手袋をしたままいろんな作業をしなくてはなりません。行動食や水分補給時も同じですので、無積雪期登山よりいろんな面で工夫が必要です。

私がやっている工夫を少しお伝えして、何かのお役に立てればと思います。また、皆さんが雪山に限らずいろんな場面でいろんな工夫をされていると思いますので、そんなことも教えていただけると助かります!

<個包装の物は包装を取って持つ>

まず行動食は各自の好みの物で食べやすい物を選びます。

私はここ数年、これを使用しています。ゲンさんがどこかの山行時で飲んだ
「焼酎のワンカップ=プラ製」です。小袋に入った「味噌ピーナッツ」をこれに入れます。
他には個包装の小さい「チョコレート」や上の写真の「かりんとう」など・・・
なぜこれがいいかというと、入れ口が大きいことです。(直径4.5㎝)
蓋も大きくなりますので、厚手の手袋(オーバー手袋)をしていても開閉が楽にできます。

これは私の「非常食」です。キャップを取ればそのまま口にできます。
非常食は非常事態に備える物ですので、カロリーも考えなくてはなりません。
それから、のど越しがよく水分がなくても摂取しやすいことも考えた方がいいですね。
賞味期限が近付いたら家で使って新しい物と入れ替えです!

これは、スープ用保温ボトルです。何年か前に雪の「尼ヶ禿山」に行った時に参加して
くださった方が、みそ汁かスープを入れて持ってきていましたので、
私も参考にさせていただき購入しました。
雪山に限らず雨などの悪天候時にも暖かい物が簡単に摂取できていいかもしれませんね。
ただし、あれもこれもと持って行けば何でも便利かもしれませんが、自分の力量に
合わせて、またその時々の山行に合わせて持たないといけませんね。

雪山に限らず、このような工夫は山中でゴミを落とさない飛ばさない工夫にもなりますし、行動そのものの時短にもつながりますね。

今度山行でごいっしょした時には、行動食だけでなく皆さんの登山の工夫等、お互いに教え合えるといいなと思います!