山の案内人阿部源

登山ガイドの夫と共に行くいろいろな山の様子を主に見ていただきたいと思います。そして山の景色や花などをいっしょに楽しんでいただければ幸いです。また、普段の生活で感じたこや家庭菜園の様子などもアップしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

チャレンジキッズ・玉原高原スノーシュー

子どもたちとスノーシュー

3月11日(土)

天気の心配が全くなく安心して活動ができました。

3/6に下見をした、群馬県山岳連盟ジュニア委員会・チャレンジキッズプロジェクト、子どもゆめ基金助成活動「玉原高原スノーシューハイキング・鹿俣山スノーシュー登山」で、ハイキング担当で子どもたちとその親御さんたちとブナ平の途中まで行ってきました。ゲンさんは「鹿俣山スノーシュー登山」のコースを担当して、危険箇所や下りが急な所ではロープを設置して、スノーシューで山登りなど初めての親子が安全に雪山を楽しめるよう活動してきました。

下見で見つけておいた「熊棚」を親子で見上げる

自然解説に精通したスタッフが、子どもたちの想像を引き出しながら解説を加えます。

下見では一カ所だけ見つけた熊棚ですが、下見より少しずれたコースを歩くと
こんなスゴイ熊棚が見つかりました。

何か見つけたようです。
ヤマブドウが落ちていました。
乾燥してドライフルーツになっていたものをスタッフに促されてお母さんが試食!

動物監視カメラが設置されています。
問い:「何のため?」子ども:「誰が来たか見ているんだよ。」いろいろな考えが出る中、夜間に活動する大型動物の生態や数など把握して、環境にどう影響するかどんな対処をしていくか等役立てているそうです。

集合が7:45~8:00と早朝のため、いつもよりずっと早い朝食だった子どもたち(私たち大人も)は、お腹ペコペコ。やっと昼食予定の湿原の最奥地点に到着です。

昼食もそこそこに、子どもたちはスタッフが用意したスノースコップでスタッフに
教わりながら「イグルーもどき」を作ったり、
雪玉を遠くの狙った幹に当てて楽しんだりと忙しく遊んでいました。

ダケカンバの皮を燃やして見せる。

簡単な読図とコンパスを使って目的地の方向を定めること等、親御さんたちが熱心に関心をもって取り組んでくれました。子どもは雪遊びに夢中な中、
一人だけ座り込んで熱心に取り組んだ子がいました。
親御さんに「帰ったらコンパスとこういうスコップを買って!」親御さんももちろん
嬉しそうに応じていましたよ。

ブナ平目指して行ける所までと斜面を登る
昼食の後、スタッフがダケカンバの皮を燃やして見せたインパクトが大きく、子どもたちは競ってダケカンバの皮探しでした。(笑)
これと同じことはゲンさんも時々行う事がありますが、大人の反応は?・・・
やっぱり子ども向けはいいなと思いました。やりがいがあります。
大人も気持ちの制御を緩めて楽しみましょう!

尼ヶ禿山が見えたので、進行方向の確認と逆のやり方で、コンパスと地形図を使って現在地確認をしてみました。一度や二度で分からないかもしれませんが、子どもたちにはこんな
道具があるんだという事、親御さんにはこういう知識も取り入れて安全に家族で登山をして
もらいたいなと思っています。

ここまで来る間、オオカメノキはいくつも見たのに、葉芽ばかりで花芽が見当たりませんでしたが、この斜面では次々と可愛いウサギちゃん(花芽)が見つかりました。

危険箇所には目を配りながら、トレースのない所を自由に歩いてもらい、
スノーシューハイキングの醍醐味を感じてもらいました。

自分たちで作ったイグルー、「壊したくない!」と言いましたが、元に戻すことを承諾。

遊びに仕向ければご覧の通り、自分たちの手で押したり体当たりしたりして崩しました。
その後はスタッフの手で平らにしてきました。

ここでは他に、お母さんたちが携帯トイレの初体験もしてみました。
この活動では携帯トイレを使う事にしています。
マナーが周知されるところがないので、(個人の意識にもよりますが)山で排泄物だけでなく、ペーパーが置き去りになっているのは毎回どこの山でも目にしていますね。
ほんの小さな活動ですが、こうして発信することも含めて、
自然環境問題も考えていきたいと思います。

閉会式

いつもだったら、登山コースのチームの方が遅くなるのに、今回は天気もよくて予定していた活動を次々に行う事ができたので、鹿俣山チームより遅い下山になりましたが、予定時間内に到着しています。

出発直後、一人の子どもさんが体調不良で参加断念となってしまい残念でしたが、他の家族は元気にケガもなく終了でき、特に親御さんの関心度や楽しんでくれている様子が伝わってきて、ほんとうによかったと思うと同時に、準備にたくさんの時間を費やしていることが、ここで報われたと感じています。

 

祖父母と孫の関係でも参加できますので、元気なおじいちゃんやおばあちゃんも、孫と一緒にこんな体験もいかがですか?

来年度・1回目の活動は、5月13日(土)「利平茶屋キャンプ場~長七郎山」

参加年齢は、今までより下げてまん5歳からとしました。疲れてしまったら大沼から車で帰ることもできますので、対象年齢のお孫さんがいましたら、ご参加ください。