山の案内人阿部源

登山ガイドの夫と共に行くいろいろな山の様子を主に見ていただきたいと思います。そして山の景色や花などをいっしょに楽しんでいただければ幸いです。また、普段の生活で感じたこや家庭菜園の様子などもアップしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

花の山旅ー②

大雪山縦走

<6日>

黒岳石室~北海岳~白雲岳分岐~白雲岳避難小屋(泊)

雨と強風の中出発!

黒岳石室と桂月岳

稜線上は強風が予想されるので安全策をとり、「御鉢平」の下流部を渡り
北海岳に直接登るコースに変更です。

層雲峡で石狩川と合流する「赤石川」を渡渉します。
増水していなくてよかった!

雪渓を登り今度は下って、北海沢を渡ります。

北海沢を渡った右岸通しに進みますが、とにかくお花がいっぱい!

ジムカデ

まだ咲いていませんが「イワブクロ」の白花のようです。

チシマクモマグサ

高度が上がるとその分風が強まります。

「北海岳」山頂

こんな所で休んではいられません。
山頂は通過するだけです。

エゾオヤマノエンドウ

見えないのが残念ですが、奥の方まで花です!

白雲岳分岐
ここまで来る間は、吹き曝しのコースです。
登山道がえぐれて深くなり周りにハイマツが生えている場所で、風を避けての休憩でした。
皆さん雨具の下に着るものの選定や手袋の装着の必要性等、体験を通して学んだようです。
選定の誤りや装備不足や使用方法タイミング等、天気がよければ何にも感じないのでしょうが、ちょっとしたことが遭難に繋がる事と認識できたのではないでしょうか?
ここに参加してくださったAさんは、吹き飛ばされるほどの強風の中「鳥海山」の下山を
経験しています。今回の風を「そよ風」なんて言っていたゲンさんですが、Aさんも私も
そよ風とは言えませんが、Aさんは不安にならずに歩けたと思います。

白雲岳避難小屋の周辺には「エゾリュウキンカ」が花盛りです。

白雲岳避難小屋が見えてきました。

避難小屋に着いてからの晴れ間に撮った「白雲岳」

小屋の前に咲く「ミヤマアズマギク

ホソバイワベンケイと雲の中の「トムラウシ

晴れたと思ったらまた雨、そんなことが繰り返されました。
この日の夕食は?

スパゲティー

好みのスープ

海藻サラダ

持ち寄った物もいただきま~す!
汁の出ないものはクッキングシート利用を教えてくれたのはHさん

黒岳石室を6時ちょっと前に出発して、10:10には白雲岳避難小屋に着いてしまいました。晴れ間が出ると小屋の周りを散策したり、トイレを済ませたり、横になって休んだり、おしゃべりしたり、長~い時間を持て余すと思うでしょうが、結構皆さん退屈せずに上手に時間を使っていましたね。
避難小屋の利用者は、1階は到着時既にいっぱいで何やら取材?の方々のようでした。2階は私たち10人の他、単独者3名、4人グループ2組の21名で、うち単独3名と4人グループ1組は連泊、4人グループ1組は翌朝早々とトムラウシ縦走に向かいましたので、

白雲岳避難小屋~小泉岳~赤岳~銀泉台コースは私たちだけでした。