山の案内人阿部源

登山ガイドの夫と共に行くいろいろな山の様子を主に見ていただきたいと思います。そして山の景色や花などをいっしょに楽しんでいただければ幸いです。また、普段の生活で感じたこや家庭菜園の様子などもアップしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

雪山講習会

雪山の講習を行いながら鹿俣山

3月9日(土)

雪が少なく講習会ができるかな?と思っていたところ、3月になってから積雪もあり、当日は強風・寒さが増す予報となり、みなさん対策を考えて参加してくださり、よい講習会となりました。

天気がよくて景色も見られてが一番よいのでしょうが、どなたも同じでしょうが、天候が悪い時は皆さん山に行きませんものね!

このような天候の経験が実になると思います。

寒さと降雪の中、トレースもありません。

先頭を交代しながら進みます。

急斜面では弱層の見方を行ってから斜面を登りますが、足元が崩れなかなか進みません。

激しい風で地吹雪の様相です。

シャクナゲ群生地には「オオカメノキ」のカワイイ冬芽が!
しかしここの下りが今回のコースの最難関です。

雪の下が空洞になっている場所もあり、
ゲンさんが逆さまになってはまり込んでしまいました。
次を歩いていたS さんが助けに行ってくれました。
それでも脱出するまで結構時間がかかりました。

下りの対応が難しいスノーシューの弱点を感じながら、慎重に無事に下り終えました。

ゲレンデの端を少し歩きゲレンデトップへ。
小休止後山頂めざし出発!

山頂直下の斜面を登る

鹿俣山山頂
天気がよければここからの武尊山の眺めが素晴らしいのですが・・・

山頂で記念撮影だけして下山
雪の状態によってはスノーシューでの下りに難儀するのですが、
この日は問題なく下れました。

ゲレンデトップからまた少しゲレンデを歩き、登りのコースのブナ林へ入りました。

シャクナゲ群生地の南斜面下で風を避けて昼食を摂りました。

行きで苦労したシャクナゲ群生地を登ります。

足元の雪が崩れるので苦労しながらの登りです。

キャンプ場手前くらいまでは、登りのトレースはほぼ消えていました。

ちょっとだけ寄り道して「ミズナラ」の巨木を見てきました。

強風のためペンション村まで下って、除雪の雪の山を使ってアイゼンワーク・ピッケルの使い方等してみました。

ピッケル(アイスアックス)の説明

わずかな斜面でなかなかいい講習にはなりませんでしたが、
基本的なことをやってきました。

皆さん意欲的に取り組んでくださり、この後予定されている「景鶴山」が楽しみですね。

先年度からいくつかの講習会を行ってきましたが、これが最後の講習会となりました。

昨年4月の「山の勉強会」は、避難小屋・テント泊を想定した内容を中心に、歩き方の基本や装備について等を講習しました。

秋には「岩登り講習会」で、安全な岩場の通過方法や下降の仕方を行いました。本格的に岩登りを行うには、しっかり基本をマスターするか、ちゃんとできる人に同行してもらって行うことが必要です。講習会では、登山中の悪場の通過方法や、岩登りの基本を学んでいただきました。

そして今回の雪山講習会となりました。四季を通していろんな山をいろんな形態で安全に楽しめるようになっていただきたいと思います。

これからも要望があれば計画しますが、山行に参加した時に質問等ありましたら、ゲンさんに直接聞いて、一つでも安全な山登りに繋げていただきたいと思います。

講習会にご参加くださいました皆さま、ありがとうございました。