山の案内人阿部源

登山ガイドの夫と共に行くいろいろな山の様子を主に見ていただきたいと思います。そして山の景色や花などをいっしょに楽しんでいただければ幸いです。また、普段の生活で感じたこや家庭菜園の様子などもアップしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

岩登り講習

石尊山岩登り講習

11月22日(水)

初めての試みで「岩登り講習」を行いました。

定員(10人)いっぱいの参加をいただき盛況に開催できました。

集合は足利の「叶花集会所」

今回の講師は、井田隆之ガイド(群馬岳連)小暮文彦(元群馬岳連救助隊隊長)

そして阿部源と阿部悦子の4人で行いました。

この季節での岩登りには最高によいコンディション!

風でも吹いていたら、待ってる間が寒いし、手がかじかむし・・・

動いていると汗をかくほどの暖かさと、待つ間もウインドブレーカーを羽織らず済むほどの穏やかさでした。

叶花集会所でロープワークなどやってから岩場に向かいましたが、みなさん真剣で熱が入っていました。

井田講師からハーネス・カラビナの説明や取り扱いの注意点等の話をしていただきました。

参加者の方が知っている結び方を何でもいいからやってみてもらった後、小暮講師が岩登りで使っている方法の結び方をやって見せ、どこが違うのか何が大事なことか等話を聞きました。

いろんな結び方を実際にやってみる。
みんな真剣!

登山口でトイレを済ませ、岩場に向かいます。

岩場基部までのコースは登山道はありません。
右前に見えている岩かと思いきや更に上からでした。

実地講習前だというのにこんな所を登らされています。(笑)

井田講師から岩登りの基本を教わります。

トップバッターが登ってきます。
最初のピッチは傾斜が緩くビナ通しで登っています。
ここでハーネスにメインロープをつけますが、下で講習した結び方で各自やってみて、ゲンさんが確認した後登り始めます。
今日は顔出し写真アップの許可をいただきました。

この間はトップロープで登っています。
井田講師がビレイしてくれているので安心!

井田講師の所で、またビナ通しで登り切り、ビナの掛け替えをして、
私が待っている下降開始地点までトラバースしてきます。

講習はクライミングを目的にしたものではありませんので、実践的な内容で行いました。場所によってはビナ通しの箇所も設定し、ビナの掛け替えの基本をしっかり覚えてもらい、セルフビレイのとり方も自分で考えてやってみてもらいました。

岩場の多い縦走山行や、ほんの短い区間でも、落ちたらヤバイなと思う箇所を安全に通過する方法を学ぶことです。岩登りの基本を体で覚え自信を持つことと、危険を知ることが安全につながると思います。

若手も参加してくれましたよ。
岩登りって楽しいね!今度は黒岩にでも行きましょう!

自称「ビビリのK」もみんなでやれば怖くない!

岩場が怖くて宝剣岳敗退で無念のNさん 宝剣目指して頑張っています!

どの方もとびっきりの笑顔です!

下降も大変 
落石があるともろに受けるので、前の人が2本のフィックスロープを
下りきってから次の人の番になります。

全員2回のトライで終了 井田講師とゲンさんでロープ回収

登山道などないコースを石尊山目指して登ります。

石尊山に初めて登った方もいてよかった!
ここで少し休んで水分やエネルギー補給していきましょう。

集会所に戻って「簡易ハーネス」の作り方をやってみました。

井田・小暮両講師からのコメントをいただき終了となりました。
ゲンさんや講師の方々から「これだけはしっかり覚えてね」と言われた内容を、今日持ち帰っていただいたロープを使って、体で覚えるくらい繰り返しやってみてくださいね!

春には、主に避難小屋・テント泊を想定した講習会を行いました。
そして今回は岩登りの基本でしたが、両講習会ともに予想外に定員いっぱいのご参加をいただきました。ご参加くださいました皆さまお疲れさま、ありがとうございました。
講習会で得たことを実践で活用できるようになっていただき、安全に山行ができるよう期待しています。また、個人で行く山行のレベルアップになっていくよう、これからもサポートしていくつもりです。(皆さんが力を付けて、自分でどこにでも行けるようになってしまうと困るなあと、ゲンさんは言っていますが~笑~)